汽車
中国語の勉強を始めると、すぐに「汽车(qìchē)」という単語を目にするはずです。日本語で言う「車」の意味だと紹介されているでしょう。単語帳でもだいたい最初のほうのページに載っています。しかし、本でよく目にするにもかかわらず、実際の使用頻度がこれほど低い単語は他にないでしょう。
普通、会話の中で「車」という意味ではただ単に「车(chē)」といったり、「车子(chēzi)」といったりします。「車に乗り込む」というときは「上车(shàngchē)」、「車に乗る(乗っている)」というときは「坐车(zuòchē)」、「車を運転する」というときは「开车(kāichē)」のように言います。
また、タクシーは「出租汽车(chūzūqìchē)」、バスは「公共汽车(gōnggòngqìchē)」だと本に載っていても、実際にこれらの単語を使う機会はあまりありません。実際は「タクシーに乗る」という意味で「打的(dǎdí)」という言葉を使います。これは使用頻度がかなり高いので覚えておくとよいでしょう。タクシーという意味で「的士(díshì)」あるいは「出租车(chūzūchē)」という語を使うこともあります。バスの場合は「公交车(gōngjiāochē)」という語がよく使われます。バスそのものを指すときは「巴士(bāshì)」とか「大巴(dàbā)」と言うこともあります。
では、中国語の「汽车」は日本語でいう何の意味で使われるのでしょうか?
言葉のニュアンスとしては、「自動車」の意味で使われます。普段、私たちが「今から自動車に乗ってそちらへ行くよ」とは言わないのと同じで、中国語でも「汽车」という単語を会話で使うことはめったにありません。「日産自動車」のように企業名で使われたり(东风汽车や长安汽车など)、テレビや新聞などの報道で「車」というときに使われたりするようです。
中国語を学習する目的は人それぞれですから一様には言えませんが、実用的という観点からいえば、「汽车」を使った語句で覚えておくべき単語が一つだけあります。それは「汽车站(qìchēzhàn)」という単語で、バスターミナルの意味で使われます。近隣都市へバスや長距離高速バスなどへの乗車はほとんどこの「汽车站」からバスに乗ることになります。通常は前に地名がついて「OO汽车站」という言い方になります。「OOバスターミナル」という意味ですね。
EMSで知った「妥」の意味
EMSで日本から中国へ荷物へ送ってもらった時に、追跡番号を知らせてもらえば、今その荷物がどこにあるかネット上で確認が可能です。ただ、日本の郵便のホームページで調べると、中国国内の細かい動きまでは追跡しきれません。そんなとき、中国の郵政局のホームページで調べると、中国国内で今荷物がどこにあるかがはっきりします。
EMS日本側ホームページ:
http://www.post.japanpost.jp/int/ems/index.html
EMS中国側ホームページ:
http://www.ems.com.cn/chinese-main.jsp
参考までに、追跡に必要な用語の解説をしておきます。
处理时间 (取扱時間)
处理地点 (取扱場所)
邮件状态 (状態)
收寄 (引受)
离开处理中心,发往中国XX (交換支店を離れ、中国のXXへ発送)
到达处理中心,来自XX (交換支店へ到着、XXから)
邮政速递部 (郵便配達部)
安排投递 (配達出発)
妥投 (配達完了)
実はパッと見で「
妥投」の意味が分かりませんでした。妥協して帰っちゃったのかなとか一瞬思ってしまいましたが、「
妥」には「完了した、片付いた」という意味があるそうです。つまり「配達完了」という意味ですね。
発音が似ている命令文
命令文の中に「wù」という発音が入る場合があります。その場合、「~してください」という意味と「~しないでください」という意味に分かれます。
请务必回答。 Qǐng wùbì huídá. (必ず回答してください)
请勿入内。 Qǐng wù rù nèi. (中に入らないでください)
「务必」と「勿」ですが、どちらも「wù」という発音を含むためまぎらわしいですが、意味は全く反対になります。ただ、実際に話し言葉で用いられることはかなり少なく、一般的には書き言葉、特に看板などの表示に用いられるため、発音はあまり関係ないかもしれません。
目で見て見分けられるようにしておくと良いでしょう。
ニュアンスとしては、上記例であれば、「必ず回答のこと」、「入ることを禁ずる」というようなきつい印象を与えるので、自分で使う際には注意が必要です。
中国の正月
中国の正月は、ふだんと同じ暦通りの新年ではなく、旧暦の新年で過ごします。
2009年の場合、旧暦の1月1日(
春节)は、1月26日(月)です。
1月25日が大みそか(
除夕)となります。
つまり、日本ではここ数日正月であったわけですが、中国では正月ではなく、
元旦节というただの祭日でした。
この「正月の時期ズレ」が慣れないうちは非常にもどかしいんです。日本人であり、日本にいるだけならば何の影響もないんですが、例えば日本人が中国に滞在する場合、もしくは中国人が日本に滞在する場合は、それぞれ正月気分を味わいたい時期に全く正月気分が味わえないという事態に陥ってしまうことになるからです。
中国で働く日本人の場合、年末年始は中国に残り、旧暦の正月に日本へ帰国するという方々が多いと思われます。ただ、それだと日本へ帰国しても、全くの平日であるため、少し寂しい思いをすることになってしまいます。中国生活に慣れてくると、年末年始に休暇をとって日本へ帰国し日本の正月を過ごす、中国の正月は中国に残り中国で過ごすというお得な荒技(?)をやってのけることもできます。
ふだん使っているカレンダーと旧暦の関係を知りたい方は、以下のHPをご参照ください。
在线日历(オンラインカレンダー)
http://www.lzsq.net/wnl.htm
※数字の下にある漢字が旧暦を表します。
Google 中国語入力法 Vista でも使えます
過去のコラム「
中国語の入力方法 ~ Google ピンイン入力IME ~」にて、Googleの中国語入力法について紹介しました。実はこれを書いたとき、Windows Vista に問題なくインストールできるかどうか確認してなかったので、意図的に Vista という語をはずしてたんですね。
今回、Windows Vista にインストールして使ってみたら、問題なく使えるということが分かりました。なのでここに敢えて報告しておきます。
手順は、Google 中国のサイト(
http://tools.google.com/pinyin/)からインストーラーをダウンロード、それをダブルクリックしてあとはダイアログに従って進めていくだけです。事前にWindows側での設定は一切必要ありません。
最後の「Install」ボタンを押す直前のダイアログには注意しましょう。そのまま進めてしまうとInternet Explorer の設定が変わってしまいますので、もしご自身の設定を変えたくない場合は、最後のチェックははずしておきましょう。
分からない単語の調べ方
仕事で中国と関わりのある方などは、職場のパソコンからすぐに調べることができるという点で、インターネット上にある無料の翻訳サービスや辞書サービスなどを利用されていると思います。代表的なサイトは以下の3つでしょう。
中国語翻訳 - エキサイト 翻訳
中日辞書 - エキサイト 辞書
Yahoo! 翻訳
かくいう私も職場で分からない中国語を調べたいときなどは、上記サイトを開いてササッと調べます。とても便利で重宝しています。
ただし、これらのサービスでは分からない単語があります。業界の専門用語などは調べても出てきません。例えば「
油压拖板车」という単語を調べてみると、
- エキサイト翻訳では「油圧は大八車を引っ張ります」
- エキサイト辞書(デイリーコンサイス中日辞典)では「結果が見つかりませんでした」
- Yahoo! 翻訳では「油圧は大八車を引きずる」
と出ます。どうやら引き続き、国語辞典で「大八車」を調べなくてはならないことになりそうです(笑)。
中国語の専門用語に出くわしたけども、翻訳で調べても辞書で調べても分からない!というときに、次のようなテクニックを使いましょう。
そのテクニックとは、「中国語の検索サイトでイメージ検索してみる」ことです。例えば、「
油压拖板车」を
百度图片搜索で検索してみましょう。すると、日本語でいう「ハンドリフト」もしくは「ハンドパレット」の画像がたくさん出てきます。これを一目見れば、物流倉庫関係で働いたことのある方々ならば、「ああ、これのことか」とすぐ分かるでしょう。
このように、分からない中国語の単語が出てきたら、まずは翻訳サービスなどを使ってみて、それでも分からなければ中国語の検索サイトでイメージ検索してみましょう。もちろん万能ではありませんが、あくまでも手段の一つとして記憶の片隅においておくとよいでしょう。
デジタル一眼レフカメラ
最近のデジタルカメラって、日本のメーカーでも中国で先行発売、その後遅れて日本で販売開始という流れが定着してしまっていますね。その原因としては、初期不良などを日本で出さないようにするためとか、様々な権利侵害に対抗するためだとか、いろんな言われ方をしていますが、実際のところどうなんでしょうか?
さて、デジタル一眼レフカメラの新作が各メーカーより次々と発表され、中国では既に販売されているということで、最近は中国語サイトを見て情報収集しています。それに伴い、デジタル一眼レフカメラに関する単語を集めましたので、ここに紹介します。
【 数码单反相机 】 デジタル一眼レフカメラ
【 像素 】 画素
【 影像感应器 】 センサー(撮像素子)
【 取景器 】 ファインダー
【 卡口 】 マウント
【 机身 】 ボディ
【 镜头 】 レンズ
【 变焦镜头 】 ズームレンズ
【 定焦镜头 】 単焦点レンズ
【 广角镜头 】 広角レンズ
【 标准镜头 】 標準レンズ
【 远摄镜头 】 望遠レンズ
【 微距镜头 】 マクロレンズ
【 快门 】 シャッター
【 自动对焦 】 オートフォーカス
【 手动对焦 】 マニュアルフォーカス
【 曝光控制 】 露出モード
【 快门优先自动 】 シャッタースピード優先オート
【 光圈优先自动 】 絞り優先オート
【 感光度 】 ISO感度
【 闪光 】 フラッシュ
【 除尘 】 ダストリダクション
【 白平衡 】 ホワイトバランス
【 降噪 】 ノイズリダクション
【 实时取景 】 ライブビュー
【 防抖 】 手振れ補正
【 液晶 】 液晶
【 防尘防滴 】 防塵防滴
【 样张 】 サンプル写真
「单反」は「单镜反光」の略です。「数码单反」だけでも「デジタル一眼レフカメラ」という意味で使われるようです。
北京オリンピックに関する掲示板書き込みについて
北京オリンピックが閉会しました。
最近、ニュースなどでよく目にするのが、「中国のネットでは~と言っている」「~という書き込みがある」という記事です。日本の歴史ある大手マスコミに属する記者が、優雅に机の上で中国の掲示板サイトをまわって記事を作っているんですね。逆に考えてみれば、他の国の記者が2ちゃんねるなどを覗いて「日本人は~と言っている」という記事を作っているのと同じことなんですよね。
そういった掲示板の極端な書き込みが堂々と報道されることによって、一般の人々は「ああ、中国人ってこういう考え方をするんだな」と思ってしまいます。しかし、5つや6つの意見が全中国を代表してるなどということはまったく間違った認識です。したがって、皆さんには、こういうマスコミの記事に対して本気で向き合わずに、サラリと読み流すようにしていただきたいと思います。
むしろ、中国語学習者の方々にお勧めしたいのは、自分自身の目でどのような書き込みがあるか実際に見てみることです。中国の掲示板などを覗いてみると、実に多種多様な書き込みがあります。劉翔選手の棄権に関しても、「劉翔を“
宽容”しよう」という意見があると同時に「“
宽容”とはどういうことだ?彼はそもそもミスを犯していないじゃないか」といった意見もあります。中国語の単語の意味などを教科書で学習するよりも、こういった実際の文章から吸収したほうが身につきやすいはずです。
それにしても福原愛選手の人気はすごいですね。
「福原愛は中国に嫁ぐべきだ」
「いや、中国人はマナーがなってないし貧乏だから本国の人間と結婚するのがいいだろう」
「どっちにしろ俺たちには手が届かないさ…」
などと真剣に議論しているところもあります。こういった書き込みがあるということを私が紹介してますが、ぜひとも皆さん鵜呑みにしないで、実際に自分の目で確かめてみることをお勧めします。参考までにいくつかの掲示板へのリンクを貼っておきます。
http://bbs1.people.com.cn/(人民网强国社区)
http://tieba.baidu.com/(百度贴吧)
http://bbs.sina.com.cn/(新浪论坛)
http://bbs.qq.com/(QQ论坛)
http://ba.2008.163.com/(网易奥运吧)
ご注意:中国のサイトを見る際には、必ず最新のインターネットセキュリティソフトをインストールしておいてください。また、見終わってからのウィルスチェック、スパイウェアチェックを欠かさず行ってください。特に写真などは安易にクリックしないほうがよいでしょう。
補語を身につける
中国語を学ぶうえで、補語を理解することが重要だと
在線中国語講座の
中級中国語-補語にて紹介しています。補語について基本から解説していますので、読んでいただければよいと思いますが、練習となると何か別に問題集などが必要となってくるかもしれません。
今日、書店で本を見ていたら、良い補語の問題集を発見したので紹介します。
国際語学社という出版社から出ている本で、補語を含んだ表現について、簡単な解説と良質の問題が多数収録されています。特に、初級学習を一通り終えた方にお勧めです。(上記画像はAMAZONへのリンクを貼っています)
必読の中国論
最近見た中国関連のサイトで、特に感銘を受けたサイトを紹介します。
【多氣史隆の中国ビジネスのつぼ】
http://www.chinalabo.com/taki/lecture.html
文章を書いておられる方は現場の第一線で活躍されているようで、どの文章も実態に即しているという印象を受けました。
よく「中国は何何…」「中国の真実は云々…」という文章をネット上で見かけますが、それらのほとんどが、ただ間接的に見聞きした情報を書き連ねていたり、うわべだけの事柄を大げさに、センセーショナルに書き上げているだけのように思います。上記サイトはそういった目を引きつけるだけの文章とは違い、実体験と著者独自の観察力に基づく豊富な内容が主となっています。
ビジネス的な事柄がほとんどであるため、学生の方にとってはあまりピンとこないかもしれませんが、これから仕事で中国と関わる予定のある方、もしくは既に関わっているが行き詰っている方にとっては必読の文章であると思います。
中国語の入力方法 ~ Google ピンイン入力IME ~
日本語の Windows 2000 や Windows XP で簡体字の中国語を入力するには、普通、OSに標準装備されている入力法を使います。この標準のIMEは Microsoft Pinyin IME 3.0 といい、最新の Vista にも入っているようです。特別に他のソフトを導入しなくても中国語入力が可能となるため、多くの方がこの Microsoft の入力法を使っていると思います。
でも実際使っていると、変換に手間がかかり、なかなか速く打てないという不満が出てくるでしょう。日本語を変換する場合は、ローマ字打ちをしてからスペースキーで変換、そのままスペースキーを押して変換候補を選び、エンターキーで確定するという流れですが、中国語を変換するには、ピンイン打ちをしてからスペースキーを押し、右矢印キーを押し、下矢印キーで変換候補を選び、再度スペースキーを押してからエンターキーを押して確定する、もしくは変換候補の番号の数字キーを押して確定するという流れになります。
変換するために右矢印を使ったり下矢印を使ったり、確定するために数字キーを押したりと、あちこちに指を動かさなければならず、日本語を入力するよりも時間がかかってしまうでしょう。
何か別の入力方法はないかと思って中国人の友達に尋ねたところ、Google が提供している入力法が良いという話を聞きました。この入力法は
谷歌拼音输入法といい、Google中国(中国語で「
谷歌」と表記)から無料でダウンロードができます。
ダウンロード先:
http://tools.google.com/pinyin/
変換方法は、ピンイン打ちしてから下矢印キーで候補を選び、スペースキーを押して確定という流れで、OSに標準装備されているIMEよりも煩雑さが解消されています。また、通常は簡体字入力ですが、設定を変えればピンイン入力→繁体字変換も容易にできます。普通、中国製のソフトを日本語Windowsに入れると文字化けを起こしますが、これはUnicodeで作られているらしく、日本語Windowsに入れても設定の文字などは文字化けしません。
使用感ですが、とても良いです。中国語の入力スピードが格段に上がりました。ポイントはピンインを打ち始めるとすぐに変換候補が表示されることです。今までいちいちスペースキーを押した後に右矢印キー押して下矢印キー押して…とやっていた手間が省け、すぐに下矢印キーで変換候補を選択開始できるので、指の動きが半分以下ですむようになりました。
在線中国語講座にて、インストールの仕方や操作・設定方法の解説ページを開設しましたのでご参考にしてください。→
中国語入力法
※なお現時点でこの Google の中国語入力法は Mac OS や Linux には対応しておりません。また Windows でも 98 や Me などの2000より前のOSに対応していないようです。
役職などをつける呼び方
多くの教科書などには、人を「~さん」と呼ぶ場合、「先生」もしくは「小姐/女士」を使うと書いてあります。しかし、これはものすごくよそよそしい言い方で、実際はサービス業者が客を呼ぶときや、初対面のあまり親しくない人を呼ぶときに使います。また演説などの格式ばった話の中で使うこともあります。
他に、年配の方に対しては「老○」、年下に対しては「小○」を使うと書いてある教科書があるかと思いますが、これらはよっぽど親しくないと使わないほうがよい表現です。例えば「张某」という年配の人がいた場合、初対面でいきなり「老张」と呼んだらちょっと失礼です。普通の中国人で初対面から「老/小」を使う人はあまりいません。「老/小」は気心が知れてから使ったほうが無難です。
会社関係ならば、役職をつける呼び方もあります。例えば「张某(Zhāng Mǒu)」という人が社長ならば「张总(Zhāng zǒng)」、副社長ならば「张副总(Zhāng fù zǒng)」、秘書ならば「张助理(Zhāng zhù lǐ)」、工場長ならば「张厂长(Zhāng chǎng zhǎng)」、マネージャーならば「张经理(Zhāng jīng lǐ)」、課長ならば「张科长(Zhāng kē zhǎng)」または「张科(Zhāng kē)」のように呼びます。苗字をつけずに役職のみで呼ぶ場合もありますし、役職をつけずにフルネームの呼び捨てのみで大丈夫な場合もあります。同じ会社内ならば、他の中国人がどう呼んでいるか確認して、同じように呼べば問題ありません。別の会社の人を呼ぶ場合、付き合いが浅ければ「先生」もしくは「小姐/女士」をつけたほうがいいかもしれません。相手がどんな役職か分かってきたら役職をつけて呼んでもいいし、付き合いが長くなればフルネームで呼び捨てにしてもかまわないでしょう。
中国語における人の呼び方
日本語で人を呼ぶ際、「さん」「くん」「ちゃん」「さま」などを姓や名前の後ろに付けます。親しい間柄では呼び捨てや愛称を使う場合もあります。
中国語では基本的にフルネームで呼び捨てです。
もちろん親しい間柄では名前のみを呼び捨てにしたり、「小」をつけたりしますが、いちばん無難なのは苗字と名前を続けて呼び捨てにすることです。例えば「陈某」という氏名の人がいた場合、普通はただ「陈某!」と呼びます。日本人だと「陳さん」と呼びたくなりますが、中国には同姓の人がかなり多いため、苗字だけでは誰を呼んでいるか分かりません。フルネームで呼べば、たとえ同じ場所に「陈某」「陈二」「陈三」という氏名の人がいたとしてもちゃんと区別がつきます。
フルネームで呼び捨てにするなどというと、日本人としては失礼なのではないかと思うかもしれませんが、中国語の中では別に失礼ではありません。年下の者が年上の者に対してフルネームで呼び捨てにしても問題ありません。
会社の中ならば後ろに役職をつける呼び方もありますが、やはりフルネームで呼び捨てにする呼び方がいちばん多いです。最初はちょっとびっくりしましたが、部下が上司を呼び捨てにしても大丈夫です。
ちなみに中国では結婚しても苗字に変更はありません。夫婦別姓が基本です。
これらのことを総合してみると、中国ではフルネームがワンセットとして考えられているのかもしれません。苗字と名前で二文字もしくは三文字でのリズムが名前の一部として重要なのだと思います。
※なお、一般的な中国人の氏名は苗字と名前合わせて二文字もしくは三文字ですが、四文字の人もいます。私が実際に会った中では皇甫○○という名前の人がいました。探せば诸葛○○や司马○○という人もいるかもしれません。五文字以上の人となると、いるかどうか不明です。
中国・現地採用という働き方(8) ~総括~
ここまで中国で現地採用で働くことについて、言いたいことを一気に書いてみました。もちろん、ここに書いたことは、いち個人の意見であり、中国で現地採用で働く方々全員がこのような考えを持っているとは限りません。また、一部で「中国人は~」という表現の仕方をしていますが、必ずしも全ての中国人がこのようであると断定しているわけではありません。
中国にはいろいろな人がいます。まじめな人もいれば不まじめな人もいる。黙々と仕事をやる人もいれば保身に必死なだけの人もいる。ゆえに本当は「中国人は~」と一括りに語ることは間違っていると思います。もしも全般的に語るのであれば、「全体的に見て、このような傾向にあるように感じたのである」という但し書きをつけるべきかもしれません。もちろん私もただこう感じたというだけで、絶対的にこうであると断言しているわけではありません。
中国人と仕事をされた日本人の方の文章を見ると、良い経験をされた方が少ないように思います。確かに中国人とただの利害関係者となるだけだと、冷たい人が多く、人を騙したり、足を引っ張ったりするだけの人も数多くいる。でもそれだけを強調して、「中国人はダメだ」と言ってしまうのも問題だと思います。
実は改めて日本で働き始めてみると、結局は同じことだと感じました。日本でも平気で指示を拒否する人もいるし、自分の保身のためだけに奔走したり、いじめに精を出す人もいる。もちろん逆もしかりで、まじめな人はまじめだし、仕事のために労をいとわず頑張る人もいる。どちらの国でも結局はその人しだいだと思います。
さて、ここまで読んでいただいた皆様はどんな方でしょうか?これから現地採用で働こうとしている方、または既に働いている方、もしくは現地採用とは全く関係ない方など、いろいろな方がいらっしゃると思います。もし皆様の中で、これから現地採用で働こうかどうか迷っているという方がいましたら、とりあえず経験してみることをお勧めします。10人いれば10とおりの見方があるわけで、私とはまた別の見方をされるだろうと思います。もちろん安定した暮らしを重視するという方には現地採用という働き方をお勧めしませんが、中国語を生かしたい、もしくは中国語能力を上げたいと考えているならば、中国語を使う機会は日本の比ではありませんので、現地採用という形を選んだほうが効率的だと思います。
中国・現地採用という働き方(7) ~日本で再就職の可能性~
現在、中国での現地採用は多少の中国語を話すことができれば、わりと簡単に職が見つかるようです。日本企業としては、日本から高い経費をかけて駐在員を赴任させるよりも、中国で福利厚生なしの日本人を雇ったほうが圧倒的に安上がりだからです。
中には面接時に、現地採用で一定期間就業した後、日本本社採用へ切り替えることを約束する企業もあります。しかしその多くは口約束、もしくはただほのめかす程度で、契約に盛り込まれることはほとんどないでしょう。実は現地採用を数年続けた後に所属が日本本社に変更され、駐在員待遇に変わったという話を聞いたことがありません。考えてみれば至極明白なことで、企業側としては経費のかさむ駐在員を送り込みたくないがために現地採用を雇うのですから、その現地採用を駐在員待遇へ変更するなど全くもって本末転倒な話です。
では中国で現地採用を経験した後に、日本へ帰国して仕事を探す場合はどうでしょうか?
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