多くの教科書などには、人を「~さん」と呼ぶ場合、「先生」もしくは「小姐/女士」を使うと書いてあります。しかし、これはものすごくよそよそしい言い方で、実際はサービス業者が客を呼ぶときや、初対面のあまり親しくない人を呼ぶときに使います。また演説などの格式ばった話の中で使うこともあります。

他に、年配の方に対しては「老○」、年下に対しては「小○」を使うと書いてある教科書があるかと思いますが、これらはよっぽど親しくないと使わないほうがよい表現です。例えば「张某」という年配の人がいた場合、初対面でいきなり「老张」と呼んだらちょっと失礼です。普通の中国人で初対面から「/」を使う人はあまりいません。「/」は気心が知れてから使ったほうが無難です。

会社関係ならば、役職をつける呼び方もあります。例えば「张某Zhāng Mǒu)」という人が社長ならば「张总Zhāng zǒng)」、副社長ならば「张副总Zhāng fù zǒng)」、秘書ならば「张助理Zhāng zhù lǐ)」、工場長ならば「张厂长Zhāng chǎng zhǎng)」、マネージャーならば「张经理Zhāng jīng lǐ)」、課長ならば「张科长Zhāng kē zhǎng)」または「张科Zhāng kē)」のように呼びます。苗字をつけずに役職のみで呼ぶ場合もありますし、役職をつけずにフルネームの呼び捨てのみで大丈夫な場合もあります。同じ会社内ならば、他の中国人がどう呼んでいるか確認して、同じように呼べば問題ありません。別の会社の人を呼ぶ場合、付き合いが浅ければ「先生」もしくは「小姐/女士」をつけたほうがいいかもしれません。相手がどんな役職か分かってきたら役職をつけて呼んでもいいし、付き合いが長くなればフルネームで呼び捨てにしてもかまわないでしょう。